どこからがパワハラ?具体的な上司のパワハラ事例

パワハラ上司

パワハラは全部で6種類と言われていますが、僕の実体験から言うと7種類あります。

今回は厚労省が定めるパワハラの定義と、7タイプの具体的なパワハラ事例を紹介します。

 

厚生労働省のパワハラの定義

まず厚生労働省が定めたパワハラの定義を紹介します。。

職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。

引用元:https://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/

凄く曖昧な定義ですね。
「業務の適正な範囲」は職種によって微妙に変わってきます。また、精神的苦痛の程度も明記されていません。

「職場環境を悪化させる行為」という表現もボンヤリした表現です

なのでパワハラかどうかは、過去の事例から判断することになります。それでは実際にあったパワハラ事例を見ていきましょう。

 

上司のパワハラ事例!全部で7種類

パワハラ事例は大きく分けて7種類に分類されます。

種類具体事例
精神的パワハラ・暴言
・怒鳴る
・皆の前で怒る
・恐喝
・物に当たる
身体的パワハラ・殴る蹴る
・座ってる椅子蹴る
・胸ぐらを掴む
・物を投げつける
権力パワハラ・異動の強制
・解雇の強制
人間関係パワハラ・無視
・いじめ
・風評被害
過大な要求パワハラ・仕事押し付け
・残業の強制
・休憩取らせない
・休み取らせない
・休日連絡
過小な要求パワハラ・仕事を振らない
・仕事を教えない
個の侵害パワハラ・プライベート干渉
・交友関係を聞く

一つ一つ詳しく見ていきましょう。

 

上司の精神的パワハラ事例

まず1つ目は精神的パワハラです。パワハラで一番多いのがこれです。

  • 怒鳴る
  • 皆の前で怒る
  • 執拗な説教
  • 暴言
  • 恐喝
  • 物に当たる

パワハラになるかどうかは「業務の適正な範囲を超えているか」が焦点となります。

そのため、仕事でミスをしたことでちょっと怒られただけなら、パワハラとは認められにくいです。

しかし

「親の教育がなってない」
「お前は頭がおかしい」
「早く仕事辞めろ」
「お前は存在価値がない」
「このクソガキが!」
など暴言を吐いたり

「お前の住所知ってんだぞ」
「次やったら殴るぞボケ」
「今度失敗したら辞めさせる」
などの恐喝・脅しをしたり

あるいは物を叩きつけたりした場合は「精神的パワハラ」になります。

 

上司の身体的パワハラ事例

2つ目は身体的パワハラです。簡単に言うと暴力ですね。身体的パワハラは最も分かりやすいパワハラです。そのため最近は少なくなっていますが、未だに一定数被害が報告されています。

 

身体的パワハラは4種類ある

身体的パワハラ(暴力)は細かく分けると4種類あります。

  • 殴る・蹴るなど直接的暴力
  • 座ってる椅子を蹴るなど間接的暴力
  • 胸倉を掴むなど暴力未遂
  • 物を投げつける武装暴力

どれも凄く分かりやすいですが、意外と証明が難しいパワハラです。

 

身体的パワハラは意外と証明しにくい

病院で診断書を貰えるくらいの怪我をすれば、パワハラを証明できますが、

  • 胸を押す
  • 肩を当てる
  • 胸ぐらをつかむ
  • 椅子を蹴る

などは怪我をしにくいので、身体的パワハラとしては証明しにくいです。

 

上司の権力パワハラ事例

3つ目は権力パワハラ。これは

  • 不当な異動・転勤の強要
  • 不当解雇の強要

などといった不当人事のことを指します。人事パワハラと言ってもいいかもしれません。

しかし、転勤や解雇が必ずしもパワハラになるわけではありません。例えば労働者が重大な違反・犯罪を起こした場合の「懲戒処分」としての解雇・転勤はパワハラには該当しません。

では、どういう場合がパワハラになるのか見ていきましょう。

 

異動・転勤がパワハラになる事例

まずは異動や転勤について。異動・転勤自体はよくあることなので、一般的にパワハラにはなりませんが

  • 業務上明らかに不可能な部署への異動
  • 父子家庭・母子家庭や親の介護などの事情を配慮しない転勤命令

などの場合は権利濫用としてパワハラとなることがあります。

また、異動や転勤を通達される際

○○に出向してくれないかな。
断ったら分かってるよね
などの脅しと取れる発言があった場合は精神的パワハラにもなります。

 

解雇がパワハラになる事例

次に解雇について。
不当解雇と認められるのは、

  • 経営不振による人員整理
  • 労働者が出勤できない
    (入院・休職など)
  • 業務態度
  • 職務能力
  • 冤罪による懲戒処分

以上のいずれかの理由で解雇された場合です。これは列記とした不当解雇となります。

特にパワハラ被害として多いのは「労働者が出勤できない」ことを理由とした解雇です。

うつ病になり休職を願い出たら、『休職は認められない。10日以上出勤できない場合は解雇になる』と言われた

怪我をして数週間休んだら解雇された

などなど、精神的・身体的パワハラによる被害で会社を休んだら、それを理由に解雇された例が数多く報告されています。

要はパワハラを隠蔽するためにパワハラをしてくるのです。

 

人間関係パワハラ事例

4つ目は人間関係パワハラです。
最近特に問題視されているパワハラです。具体的には

  • 無視
  • いじめ
  • 陰口・風評被害

などなど。どれも証明の難しいことが特徴です。

挨拶しても無視される
メールをしても無視

他の社員にも私の悪評を広められ、皆から避けられるようになった

などが具体事例となります。

 

過大な要求パワハラ事例

5つ目は過大な要求パワハラです。簡単に言うとオーバーワークの強要ですね。

  • 仕事押し付け
  • 時間外労働(残業など)の強制
  • 休憩取らせない
  • 休み取らせない
  • 休日連絡

などが該当します。一番多いのは時間外労働(残業)ですね。

 

時間外労働(残業)の定義

残業(時間外労働)は以下のように定義されています。

 時間外労働の定義
土日休みの会社1日8時間以上の労働
週1休みの会社週40時間以上の労働
(1日8時間以下でもダメ)
変則的なシフト
(24時間対応など)
月の労働時間が
・31日の月
 ⇒177.1時間
・30日の月
 ⇒171.4時間
・29日の月
 ⇒165.7時間
・28日の月
 ⇒160.0時間
を超える労働

これは全国共通です。
「うちの会社はこういう決まりだから」とか、そういうのは通じません。この定義に当てはまるなら、それは会社がどう言おうが時間外労働(残業)になります。

また、

  • 朝の掃除・朝礼のための早い出勤
  • 家での業務

なども時間外労働となります。これらを強制された場合もパワハラとなります。

 

残業の半強制もパワハラ

残業は明確に強制しなくても
「定時になっても誰も帰らず、帰れる雰囲気じゃない」
「定時で帰った次に日から無視される」
などの半強制もパワハラと認められることがあります。

 

過小な要求パワハラ事例

6つ目は過小な要求パワハラです。これは過大な要求パワハラの逆で

「仕事を教えてもらえない」
「仕事を振ってもらえない」
「指示をもらえない」
「掃除などの雑務等しかさせてもらえない」

などがそうです。
仕事をさせないことで、会社に居づらくさせて退職に追い込もうという実に嫌らしいパワハラです。

 

個の侵害パワハラ事例

最後7つ目は個の侵害パワハラ。
分かりやすく言うと「上司がプライベートに干渉してくる」ということです。具体的には

「彼女いるなら紹介しろよ」
「女友達誰か紹介しろ」
「休みの日ゴルフ行くから着いて来い。これ強制な」

などと言ってくるのがそうです。ほんとどういうつもりで言ってるんですかね。本当にうざいです。

 

上司にパワハラされたときの対処法は4つ

改めてパワハラの事例を以下に示します。

種類具体事例
精神的パワハラ・暴言
・怒鳴る
・皆の前で怒る
・恐喝
・物に当たる
身体的パワハラ・殴る蹴る
・座ってる椅子蹴る
・胸ぐらを掴む
・物を投げつける
権力パワハラ・異動の強制
・解雇の強制
人間関係パワハラ・無視
・いじめ
・風評被害
過大な要求パワハラ・仕事押し付け
・残業の強制
・休憩取らせない
・休み取らせない
・休日連絡
過小な要求パワハラ・仕事を振らない
・仕事を教えない
個の侵害パワハラ・プライベート干渉
・交友関係を聞く

もしあなたが上記のいずれかのパワハラをされている場合、あなたが取れる対処法は全部で4つです。

  1. 窓口などに相談してパワハラを止めてもらう
  2. 上司をパワハラで訴える
  3. 退職・転勤する
  4. 自力でパワハラを撃退する

 

パワハラを相談するのは簡単だけど効果は薄い

一番簡単なパワハラへの対処法は相談するです。

  • 精神的パワハラ
  • 身体的パワハラ
  • 人間関係パワハラ
  • 過小な要求パワハラ
  • 個の侵害パワハラ

などはまずは社内から相談するのが良いですね。

  • 権力パワハラ
  • 過大な要求パワハラ

に関しては労働基準監督署など社外に相談すると効果大です。

ただし、相談してパワハラが解決する例は、残念ながらあまり多くはありません。詳しくはこちらの記事をチェックしてみてください。

 

上司を訴えるのは割に合わないけど気は晴れる

一番気が晴れるパワハラへの対処法は上司を訴えることです。具体的には

  1. 証拠を集める
  2. 上司に直接警告
  3. 会社にパワハラ差止要求
  4. 弁護士に相談
  5. 労働審判
  6. 裁判

という手順になります。最もパワハラ上司へのダメージが大きいので、仕返しとしては効果大です。

ただし、パワハラ裁判で得られる慰謝料の相場は凄く安いので、下手すると赤字になります。詳しくはこちら

 

退職・転職は効果は高いけど、転職先にもパワハラ上司はいる

パワハラ上司からとりあえず逃れたいなら、退職・転職が一番です。具体的には2つ選択肢があります。

  • 退職してから転職活動する
  • 転職先を見つけてから退職する

パワハラが酷くて耐えられないなら「退職してから転職」がおすすめです。ただし、転職先が見つからなかったときのリスクがあります。

パワハラにまだ耐えられるなら「転職先を見つけてから退職」がおすすめです。ただし、仕事しながら転職活動すると凄く大変です。

それぞれの具体的な手順は以下の記事でご確認ください。

 

パワハラを自力で撃退する方法

パワハラは自分の力で撃退するのが一番です。
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